ユマニスム

ドストエフスキーがめざしたもの。ドストエフスキーリルケは似ている。

ユマニスムから出発するとすべてが実にいやらしい、下品なものになってしまう。これが人間の創造の秘密であり、そこにユマニスムの力の根源が在る。リールケがすべてをささげて戦おうとしたのはユマニスムから出発するユマニスムであった。人間にとってはもっと純真であることが必要である。(森有正、「城門のかたわらにて」、1958/11/2)