おいしいヤキイモの巻

「ヤキイモ、ヤキイモ、おいしいなー」
「あんまりがっついたらノドにつめるわよ」
「ぐっ」
「ほら、いわんこっちゃない!はい!水!」
「ぶんぶんぶん」
「え?なに?水じゃないの?」
「んーーー」
「ヤキイモは牛乳派だそうです」
「あーもー、この子は!!」
 (『Fonte』No.278より:次をクリック)

おいしいヤキイモの巻.pdf 直
 
「連絡船」の木下和郎さんに:どんどん吠えましょう。昔、吉行淳之介が「日本に自分の愛読者が三千人ほどいればいいなあ」と言っていました。三千人いれば食べていけるそうです。ある作家の本当のファンが日本に三千人いれば、その三千人からそれ以外の人に「あれは面白いぞ」という噂が広がり、本が売れるからだそうです。ドストエフスキーの本当のファンも三千人ぐらいでしょうか。いや、もっと多いでしょうが、十万ということはないと思います。まあ、こんなことはどうでもいいことです。いずれにせよ、本当のドストエフスキー・ファンのためにどんどん吠えましょう。亀山の催眠術にかかっている読者を正気に引き戻さなければなりません。でなければ、本当に、日本人は芯から腐ってゆきます。(とても「本当に」の多い文になりました。どうしてかな?)