プーチンは狂人ではない

プーチンウクライナ侵攻が始まったので、邦訳された、以前読んだことのあるアンナ・ポリトコフスカヤの本(『プーチニズム――報道されないロシアの現実』と『ロシアン・ダイアリー――暗殺された女性記者の取材手帳』)を再読した。アンナ・ポリトコフスカヤプーチン政権の腐敗不正を暴き続けたジャーナリストだ。そのため、2006年自宅アパートで暗殺された。彼女だけではなく、プーチンを批判したジャーナリストは次々に殺された。これは誰もが知っている事実だ。しかし、テレビなどでそのことに触れる人はいない。そして、プーチンは最近変わった、狂った、などと言っている。失礼ながらアホの戯れ言だ。プーチンは昔から狂っているのだ。その飽くなき上昇志向のために狂っているのだ。プーチンスターリンヒトラー、いや、わたしたちと同じだ。自尊心の病が彼らを狂わせているのだ。プーチンは狂人ではない。わたしたちと同じなのだ。