書かなければならない本当に大切なこと

 微熱があるので何をする気にもならず、しかし、洗濯と掃除だけはしなければならないので、朝のうちにやり終え、あとはうつらうつらしながら、昨日受講生の方からいただいた『共助』(基督教共助会出版部)の「森有正追悼号」(1977年2月号)などの複写を読んですごした。私がこれまで森有正を信頼して生きてきたのが間違いではなかったと確信させてくれる文章をいくつか読むことができた。その受講生の方に感謝する。
 森有正はある人にこういう手紙を書いた。
 「書きたいことは山ほどあります。しかし歴史が終末に入った現在本当に大切なことはそんなに沢山はないでしょう。人類は聖書の予言通りになってきました。・・・人類の『弱さ』は限りなく深いのです。そしてそれが凡ての問題の根源なのです。私の自覚はまだまだ不十分なのです。キリストの十字架にまでこの人間の弱さが行くことを考えるのは恐ろしいことです。」(『共助』、1977年9月号、p.20)
 森有正が言うように、書かなければならない本当に大切なことは沢山ない。
(わたしの四年前の或る日のフェイスブックから引用しました。)