花束

昨日は『カラマーゾフの兄弟』の授業の最後。女性の受講生の方々から花束を頂いた。百合とかガーベラとか。うれしい。これで何度目だろう。一年の授業の最後に花束を受講生から頂くのは。昔、明石海峡が見える大学でロシア語を教えていた頃(授業をしながらずっと瀬戸内海を眺めていたこともある)、最後の授業に、ある学生から花束をもらった。私が「これで授業を終わります。みなさん、お元気で。」と言うと、60人ほどいた教室の最後尾にいた男子学生が走ってきて、教壇に薔薇の花束を置いた。どうしていいのか分からなかった。自分の愚かさを恥じるばかりだ。今だったら、素直に「有り難う」と言っていただろう。