誤診

きのうは京都国際会館で児童精神医学会総会。門会長が「三年前から製薬会社の後援を受けない学会にした」という旨の挨拶をする。言うは易く行うは難し。門さんの言葉に感動。製薬会社の後援を受けながら、精神科医の多剤投与を批判することはできない。
そのあと、児童精神科医ではない東大の中安信夫氏による二時間半におよぶ教育講演(「初期統合失調症 vs. アスペルガー症候群-体験症状に焦点化して」)と症例検討(「当初破瓜型統合失調症を、次いで初期統合失調症を疑い、最終的にはアスペルガー症候群を疑うに至った一例」)。アスペルガーの未成年を初期統失と誤診した例を正直に告白。フロアーから好意的ではあるが厳しい意見が続出。児童精神科医のセカンド・オピニオンがあれば直ちに防ぐことができた誤診例。
そのあと、京都駅前の大谷ホール1階で「川端利彦さんを囲んで」という医療と薬を考える会。石川憲彦さんも同席。薬を使わない精神医療について川端さんが喋る。そのあと、3階で高岡健さんの発達障害についての講演。奥地圭子さんに久しぶりに会う。
帰宅したのが11時すぎ。冷凍なべやきうどんをコンビニで買って帰り、食べる。注文していた椎名麟三信仰著作集が届いたので、寝床で読む。驚いたことに、椎名さんがすみずみまで分かるようになっている。
さすがに今朝は7時に散歩。そのあとギターと勉強。10時から仕事。