神さんに祈りなはれ

京大天皇事件で有名になった中岡哲郎先生が、子供のとき、友達から、天皇もあれをしやはるんやろか、と友達に聞かれた。姉の本などを覗いて、こっそり女体の構造などを調べていた、科学的精神にあふれていた中岡少年は、「当たり前や」と答えた。すると、その友達は「わ、すごいこといやはる」と、はやしたてたので、怖くなり、泣きながら家に帰った。理由を母親に問いつめられ、じつはこれこれ、と正直に答えると、母親が、神さんに祈りなはれ、と言うので、神棚に向かって祈る。すると、気持がすっとした。自分でもこういうわけのわからんことで気持が落ち着いたのがくやしい、と中岡先生は朝日新聞から出ている「一冊の本」に書かれていた。