もはやそれ以上(黒田三郎) もはやそれ以上何を失おうと 僕には失うものとてはなかったのだ 河に舞いおちた一枚の木の葉のように 流れてゆくばかりであった かつて僕は死の海をゆく船上で ぼんやり空を眺めていたことがある 熱帯の島で狂死した友人の枕辺に…
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