23年度の講座「ドストエフスキーとベルクソン」の募集を開始します
拙著『ドストエフスキーのエレベーター――自尊心の病について』で、わたしはドストエフスキー論を、ベルクソンのいう「持続」とわたしのいう「自尊心の病」を軸にしながら述べています。
持続と自尊心の病の関係については、「ありのままに生きる――引きこもりとドストエフスキー」(『現代思想』、2021、12月号、pp232-238)というエッセイで述べました。
しかし、そのエッセイでも紹介しましたが、ベルクソン自身も嘆いているように、持続という事態が分かる人があまりにも少ない。これは上記のわたしの書いたドストエフスキー論を理解できる人があまりにも少ないということになります。
このため、わたしはドストエフスキーの読者に持続を正確に理解してもらいたいと思い、これまで大阪でやってきた「ドストエフスキーを読む」という講義とは別に、新しく、ベルクソンの『時間と自由』について述べる講義を奈良で開こうと思うようになりました。
テキストは、現在入手できる最も正確な翻訳である『時間と自由』(中村文郎訳、岩波文庫)を使います。
ドストエフスキーを愛読される方の受講をお待ちしています。
講師:萩原俊治(大阪府立大学名誉教授)
定員:15名(申し込み多数の場合は抽選)
受講料:15000円(資料代込)
開講日:2023年1月~5月、毎月第2第4火曜日
時間:15:00~16:30
使用テキスト:
『時間と自由』(中村文郎訳、岩波文庫)
『ドストエフスキーのエレベーター――自尊心の病について』(萩原俊治著、イーグレープ)
※テキストは各自で事前にご購入下さい。
申込方法:①氏名②電話番号③郵便番号・住所をご記入の上、下記のEメールにお申し込み下さい。
chinden-donburago430@outlook.jp
申込〆切り:11月30日(水)必着
※お申込みの際の個人情報は、本講座の事務連絡および案内にのみ使用いたします。利用目的以外の使用については一切いたしません。
※カフェ開催のため、お茶菓子代500円(税込)が各自ご負担となります。飲食物の持ち込みはご遠慮下さい。
場所:オレンジカフェ すいもん
(社会福祉法人 晃宝会)
近鉄奈良駅より徒歩15分