個人主義

歴史は繰り返す、あるいは、保守反動は繰り返す

今のロシアを見ていて痛感するのは、ソ連がロシアになって少しは変わるのだろうと期待していたわたしが愚かだったということだ。「ドストエフスキーとニーチェ」で書いたように、ロシアのようなルネサンスを経ていない民族はいつまでも保守反動のままだ。じ…

カナリアとしてのドストエフスキー論

これまで亀山郁夫のドストエフスキーの翻訳やドストエフスキー論を読んできて痛感したのは、「いくらなんでもここまではしないだろう」という一線を亀山が平気で踏みこえてしまっているということだ。たとえば、亀山による『悪霊』のマトリョーシャ解釈や『…