ダイキライな作家

盗作作家二人

あの世に行ってしまったカミさん、その母親が富山の人で、神戸の地震のあと、彼女の住んでいたアパートが壊れたので引き取って一緒に住んでいた。その人が自分の知っていた堀田善衛のことをいろいろ言うので、わたしは「ああ、良い人なんだな」などと思って…

お前はアホか

わたしは常々、左翼、中道、右翼という分け方に疑問を抱いていて、それをやめて別の言い方で人間を分けたほうがいいと思ってきた。なぜなら、左翼でも右翼でもアホな人はアホだし、そうでない人はそうではない。ここでアホとわたしが言うのは、同調圧力に弱…

虚栄嫌い

前稿で私は「朝日に戻ったのは、その文章が良かったからだ。読売を講読していたときは、その文章の肩の力が抜けたような平凡な調子に物足りなさを感じ、産経を講読していたときは、その頭の悪い人が書いたような文章(失礼!)に戸惑い、結局、朝日に舞い戻…

モッブ

昔、中野孝次と柄谷行人がある文芸雑誌で対談し、大喧嘩になったことがあった。と言うより、この二人は文字通り水と油なので、大喧嘩になるのが分かっているのに、編集者が面白がって対談をさせたという風に私には思われた。 私はこの二人が好きではなかった…